AIへ安全な練習素材を渡し、回答を確かめながら会話する最初の体験を作ります。
基本を理解する
このスクールでは、あらゆる場面でAIを活用していきます。AIは「なんでも聞ける、疲れ知らずのアシスタント」です。分からないことをその場で質問できる相手がいる——これは、独学でつまずく最大の原因を消してくれるということです。まだ触ったことがない人も、ここで一歩を踏み出しておきましょう。難しく考える必要はまったくありません。
この教材のゴールは次の3つです。
- ChatGPTに登録して、使える状態にする
- 実際に3つ質問して、会話の感覚をつかむ
- AIを使うときの注意点を知っておく
AIって何ができるの?
AIに文章で話しかけると、まるで人と会話するように答えが返ってきます。たとえば、こんなことができます。
- 分からない言葉や操作を質問する(この教材で分からないことも聞けます)
- メールやあいさつ文の下書きを書いてもらう
- 長い文章を短く要約してもらう
- 「こういうとき、どうしたらいい?」という相談に乗ってもらう
この先の学習でも、仕事でも、ずっと使い続ける道具になります。
まずは1つ登録してみる
AIツールはいくつかありますが、最初は代表的な「ChatGPT」を選べば十分です。登録の手順はこうです。
- ブラウザで「ChatGPT」と検索し、公式サイト(chatgpt.com)を開く
- 「サインアップ(新規登録)」を押す
- 「Googleで続行」を選び、基礎6で作ったGoogleアカウントでログインする(これが一番かんたんで、パスワードも増えません)
無料で使えます。有料プランもありますが、最初は無料で十分です。スマホアプリもあるので、入れておくと外出先でも使えます。くわしい活用法やツールの使い分けは、後の「AI」コースでたっぷり学びます。
画面の見方をざっくり知っておく
登録が終わって画面を開くと、真ん中に大きな入力欄があるだけのシンプルな見た目です。難しいメニューはありません。左側には、これまでの会話が一覧で並び、あとから見返すこともできます。使い始めは、この「入力欄に書いて送る」「左の一覧からやり直す」の2つの操作だけ覚えておけば十分です。慣れないうちは、細かいボタンは無視してしまって問題ありません。
話しかけ方にルールはない
登録できたら、画面下の入力欄に、話し言葉のまま書いて送るだけです。丁寧な文章を用意する必要はありません。次のような質問から試してみてください。
- 「パソコン初心者におすすめの設定を教えて」
- 「〇〇(分からない言葉)ってどういう意味?」
- 「在宅ワークを始めるコツを3つ教えて」
そして大事なのは、答えが返ってきたあとに続けて聞いていいということ。「もっと簡単に説明して」「具体例を出して」「小学生にも分かるように」——人間相手だと気が引ける聞き直しも、AIには何度でも遠慮なくできます。これがAIとの付き合い方の最大のコツです。
会話は「積み重ね」で続けられる
AIとのやり取りは、1問1答で終わりではありません。同じ画面のまま話しかけ続けると、それまでの会話の流れを覚えたまま答えてくれます。たとえば「在宅ワークを始めるコツを3つ教えて」と聞いたあと、「その2つ目についてもっと詳しく」と続けると、ちゃんと2つ目の話題を掘り下げて答えてくれます。新しい話題に変えたいときは、画面左側の「新しいチャット」ボタンを押せば、まっさらな状態からやり直せます。話題が変わるときは新しいチャットを使う、と覚えておくと会話が整理しやすくなります。
音声やスマホでも話しかけられる
スマホアプリを入れると、キーボードで打つ代わりに、マイクのマークを押して声で話しかけることもできます。家事をしながら「〇〇について教えて」と話しかけ、あとでゆっくり文字で読み返す、という使い方もできて便利です。移動中や手が離せないときほど、この音声入力が活躍します。
「質問の仕方」で答えの質が変わる
同じ内容を聞くのでも、少し工夫するだけで返ってくる答えの質が大きく変わります。たとえば「在宅ワークのコツを教えて」より、「小さな子どもがいて、まとまった時間が取れない主婦です。在宅ワークを続けるコツを3つ、初心者向けに教えて」のように、自分の状況を添えるのがコツです。誰が・どんな状況で・何を知りたいのかが伝わるほど、AIはあなたに合った答えを返してくれます。この「伝え方」については、次の「AI」コースでさらに詳しく練習していきます。
知っておきたい注意点
- AIはたまに間違えます。それらしい口調で違うことを言うこともあるので、お金や契約など大事な判断は、必ず別の情報でも確かめましょう
- パスワードや個人情報は入力しない。住所・口座番号・パスワードなどをそのまま打ち込むのは避けましょう
- 偽サイトに注意。登録は検索広告ではなく、公式サイト(chatgpt.com)から行いましょう
- 最新の出来事に弱いことがある。「今日の天気」のようなリアルタイムの情報は苦手なことがあるので、その場合は素直に他の方法で調べましょう
- 個人的な相談ほど、答えを鵜呑みにしすぎない。AIはあくまで参考意見をくれる相棒であり、最終判断は自分で行うものと考えておきましょう
まずは自分で正誤を判断できる作業に使う
最初の練習には、短いメモの整理や文章の言い換えが向いています。元の情報と答えを見比べやすいためです。知らない分野の専門判断を最初の課題にすると、回答が流暢なだけで正しいと思い込みやすくなります。
AIに仕事を頼むときは、目的と材料をセットで渡します。「文章を作って」だけより、「以下の3つの事実だけを使い、参加者へ100字で案内して」の方が、どこを点検すべきか明確になります。足りない情報は推測で埋めず、質問させるようにしましょう。
同じ会話を続ける場面と、分ける場面
同じ文章を短くする、語調を変えるといった修正は、同じ会話で続けると背景を伝え直す手間が減ります。一方、別のお客様や別の目的へ切り替える場合は、新しい会話に分けると前の条件が混ざりにくくなります。
登録画面、機能名、利用上限は変わることがあります。教材と画面が違っても、まず「新しい会話」「入力欄」「送信」「設定」という役割を探してください。公式の案内を確認し、不明な画面へカード情報を入力する必要はありません。
手を動かす:実践の手順
- 01公式サービスを開き、入力欄を確認する。練習には架空のイベント情報を使う。
- 02「日時は9月20日10時、場所はオンライン、内容は整理術。この情報だけで案内を100字程度にして」と入力する。
- 03出力の日時・場所・内容を元の3項目と照合し、追加された未確認情報がないか探す。
- 04「日時は変えず、もう少し親しみやすく」と追加指示を出し、変わった箇所を見比べる。
具体例で確かめる
【見直し例】AIの案内に「参加無料」「録画あり」が追加されていたら、元の材料にない情報です。「参加費と録画の情報は未定なので削除してください」と具体的に伝えます。「なんか違う」とだけ返すより、直す場所と理由を示すと、次の出力を点検しやすくなります。
コピーして使えるワークシート
自分の条件に置き換えて使ってください。入力内容は、下の学習メモにも残せます。
目的: 使ってよい事実: 読者: 文字数・形式: 勝手に追加してほしくない情報: 不明点は推測せず質問してください。
この章の実践課題
同じ架空の案内を「短い版」と「丁寧な版」に書き換えてもらい、事実が一致しているか確認してください。良かった指示と、直した誤りをそれぞれ1つ、秘密情報を含めずメモします。
できたことを確認する
チェックはこのブラウザに保存されます。すべてにチェックしなくても、教材は自由に読み進められます。
理解度チェック
AIが材料にない参加費を書き加えました。どう対応しますか?
答えと解説を確認する
未確認の情報として削除を依頼し、実際の参加費は主催者などの確認元で確かめます。AIの推測を案内文の事実にしません。
学習メモ
端末間では同期されません。共有端末ではご注意ください。パスワード、認証コード、お客様の個人情報は記入しないでください。